精密根管治療

精度の高い根管治療で
虫歯の再発を防ぐ

虫歯が進行し、神経まで影響を受けてしまった場合に行われるのが根管治療です。根管治療は、歯髄（神経）を除去するものの歯自体は残すことができます。つまり、ご自身の歯を保持するための最後の手段とも言えます。
当院において抜歯は最後の選択として捉えていますので、他院で歯を抜かなければならないと言われた状況でもお気軽にご相談ください。

当院ではマイクロスコープなどの精密機器、ラバーダムの使用などによる治療成果の高い精密根管治療を提供しています。

当院の精密根管治療

従来、重度の虫歯は歯を抜くしか選択肢がありませんでした。しかし近年は、歯の根っこの中の細菌を取り除く「根管治療」によって、歯を残すことができるようになりました。当院では、マイクロスコープを使用することで、細かい部分をより鮮明に観察し、根管治療の精度を高めています。また、ラバーダムの使用により治療中の感染リスクを最小限に抑えているのも特徴です。

1マイクロスコープを通した拡大視野

歯の根管、特に神経が集まる部分は非常に細かく複雑な構造をしています。そのため当院では、根管治療を行う際、マイクロスコープを使用して症状のある歯を数十倍に拡大し、治療の精度を高めています。マイクロスコープによる精密根管治療は、必要以上に歯を削らずに済むので、患者様の不快感や負担を最小限に抑える効果が期待できます。

POINT！

肉眼とマイクロスコープとの見え方の違い

肉眼の場合

マイクロスコープの場合

歯科治療においては、どれだけ治療部位を細かく確認できるかが重要です。マイクロスコープがあれば、肉眼では把握することが難しい部分も的確に分析・治療可能です。

2ラバーダムによる防湿

根管治療においては、根管内に水分や細菌が入り込むのを防ぐ必要があります。そこで、当院ではラバーダムという特殊なシートを使用して治療を行います。治療部位のみを露出できるので、常に清潔な状態を保ち、細菌感染リスクを最小限に抑えられます。また薬剤が口の中に入り込むことも無くなるのがメリットです。

3ニッケルチタンファイルの使用

根管治療では「ファイル」という特別な器具を用いて、虫歯に侵された神経を取り除きます。その際、当院ではニッケルチタンファイル（NiTiファイル）を採用しております。ニッケルチタンファイルは、非常に高い柔軟性を持っているため、複雑な形状の根管にも的確に対応できるのが特徴です。

根管治療について

根管の役割とは

私たちの歯の中心には、根管と呼ばれる管があります。根管の中の歯髄には、私たちが何かを食べたときに温かさや冷たさを感じる「神経」や、歯を丈夫に保つための栄養を運ぶ「血管」があります。そのため、根管内に細菌が進行すると、歯を守るために根管治療と呼ばれる処置が必要です。

POINT！

根管治療をしないでいるとどうなる？

根管治療をせず、虫歯が歯の奥まで進行すると、歯髄が失われます。歯根内の神経が無い状態なので、一時的に痛みは治まり、安心する方もいらっしゃるかもしれません。しかし、さらに放置すると、歯の根の先端にまで細菌感染が起こります。歯の根の先端近くには、多くの血管や神経が存在する歯周組織があるため、再度強い痛みや腫れを伴うのが特徴です。最終的には、大切な歯を失う結果に繋がってしまいます。

歯根端切除術

残念ながら、根管治療だけでは十分な治癒が得られない場合もあります。そんなときにご提案するのが歯根端切除術です。歯根端切除術は文字通り、歯の根の先端部分を取り除く手術で、炎症を鎮め、歯を長く保つ効果が期待できます。特に、高品質なクラウンなどが取り付けられているとき、再度そのクラウンを取り替えずに治療を進められます。

以下のような際に歯根端切除を行う場合があります。

精密根管治療後にトラブルが生じたケース
被せ物の精度が優れていて、取り外す必要がないケース

根管治療の症例紹介

2024.02.19 精密根管治療